宍喰八坂神社
鉱泉の鉄分
宍喰地区にある八坂神社は京都の八坂神社、福山市の沼名前神社(ぬまくま)とともに日本三祇園の1つと伝えられている。
祭神は「須佐之男命」であり、例祭の7月17日の「祇園祭」には4台の壇尻や関船が祇園通りを練り歩きます。
地域では「祇園さん」と呼ばれ親しまれています。
鉄臭い茶色い粒子の湧き水が流れます。
ある神社関係者の方からこの水を染物に使えないだろうか?との相談を受けたのが泥染/宍喰祇園染の始まりです。
この地底(地球)からの贈り物を活かしてみようと考えました
神が宿る草 真菰の泥田
泥田の鉄分
藍と共に栽培を続ける真菰。
万葉集や古事記にも登場しお釈迦様が病人を真菰で作った敷物に寝かせたとも言われています。
デトックス効果が高いと言われる葉はお茶に加工して販売。
浄化作用があり鉄分を多く含む真菰の泥田の泥と八坂神社の鉱泉を合わせる事で鉄分豊富な泥が出来ました。
藍の茎とタンニン
植物タンニン
泥の色を定着させるためにタンニンの作用が必要です。
研究を重ねた結果、ポリフェノールが豊富な藍茎を半日煮出した液を使用しています。
藍茎は酵素があるため数日置くと醗酵が始まり白カビが出て染まりやすくなります。
茎のタンニンと泥の鉄分を繰り返し何度も何度も染めることにより色が定着します。
何度も失敗を繰り返しました。
参考にしたのは奄美大島の泥染です。
それから試行錯誤を重ね泥染めのコツを掴みましたが現在も研究は続きます。
決して華やかではないですが色彩の自然な深み。光沢感というよりは沈み込む落ち着きさが特徴です。
藍を重ねる
茎と葉で染める
泥染+藍染=宍喰祇園染
商標登録 第6362644号
藍の青と重ねてみる。
こうして染まった泥の色に藍の葉の藍染めを重ねてみると「土と水」「海山川」を連想させるコントラストに仕上がりました。
地下から湧き出た泥と地上のエネルギーを吸収した藍が合わさることにより宍喰祇園染が生まれました。
オンラインショップはこちら
Hi-COLOR handworks (ハイカラーハンドワーク)
藍染をはじめとした草木、
泥を使った染色
手仕事をテーマに
一枚一枚丁寧に染めることにより
生地に命を吹き込みます。