醗酵の大切さ。何故そこまで手間をかけるの?
こんにちは。
徳島県海陽町で藍染・泥染攻防と民泊宿を運営していますHi-COLOR handworks 庄司 拓也です。
前回は何故藍染なのか?をズラッと書かせてもらいました。
今回もお客様によく言われる何故そこまで手間をかけるの?についてです。
藍染と醗酵
藍の葉の青の色素は水に溶けないのですが、葉に寄生している藍還元菌が好むアルカリ性にする事で菌が活性化し発生した酵素の働きによって色素インディゴが水溶性になって染色が出来るようになる。
とにかく醗酵が必要です。
藍染は草木染と違い生地の中には染み込んでいきません。微生物の働きによって生地に食いついている状態です。生地をコーティングしているようなイメージです。
より微生物を増やすには。。。
自分なりの考えでより醗酵力を上げるには土壌を菌だらけに。
肥料も醗酵肥料に。
何の根拠もないのですがそこを信じて日々色々やってます。
堆肥を仕込み始めました。
畑の腸は土。
腸を整えるには醗酵食品というので、土の醗酵食品「醗酵堆肥」作成開始です。
藍の茎、米ぬか、油粕、昨年度の堆肥、自作のエヒメAI(乳酸菌、納豆菌、酵母菌)をミネラル豊富の海部川の水で薄めて攪拌します。後にもみ殻をもらいに行って混ぜ合わせます。
3月まで醗酵させ微生物を増やします。
藍染染料の素「スクモ」
今日は12回目の蒅(スクモ)の切り返しです。200キロ超の藍乾燥葉に水を打ち酸素を送るために切り返しを続けます。
今日の葉の温度は64℃。お酒のような匂いからアンモニア臭に変わってきました。
強烈な臭いですよー!
水分量がとにかく大事です。多すぎず少なすぎず。
手の感覚だけで水分量を決めていきます。
今のところ順調に白カビが出て微生物が増えています。
自分が思うに、醗酵状態の土で栽培した藍葉だと醗酵力が上がりよい蒅が出来るのでは!と信じてやってます。
生命の塊。
藍染は生きている服=醗酵服
素晴らしい日本の手仕事。最高です!
また5日後に切り返します。
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